20世紀を代表するデザイナー「イブ・サンローラン」の傑作ファッションアイテム
20世紀を代表するデザイナー、イブ・サンローラン。モード界の帝王とという名を欲しいままにし、2002年に引退するまでファッション業界の先頭を走り続けました。その作品は優雅かつ繊細な作りで次元の違うオシャレ感を味わうことができます。今回は、サンローランの歴史、代表アイテムをご紹介します。
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モード界の帝王「イブ・サンローラン」とは?
出典:laughy.jp
斬新なアイデアで一時代を築いた、このデザイナーは一体どんな一生を歩んだのでしょうか?
イブ・サンローランはフランスで生まれました。その後、ファッションスクールに入学した彼は、IWS主催のデザインコンクールのドレス部門でカクテルドレスを発表し最優秀賞を受賞。このコンクールをきっかけにディオールとの関係を強めることになります。しかし、ディオールのスタッフは若すぎるイブ・サンローランの実力を認めていませんでした。3年後惜しくもディオールは死去。その穴を埋めるために彼は、21歳という若さで、メインデザイナーの座につくのです。
Y.S.Lの設立
ディオールのメインデザイナーについた彼は、スカートの裾のラインが膝にかかるくらいの革新的なデザインを発表。この形はトラペーズラインと言われています。同アイテムは多くの人に受け入られ、ニーマン・マーカス賞を受賞しましたしかし、彼は徴兵のためディオールを離れます。徴兵が終わってからは、恋人ともに自身の名を冠した「Y.S.L」を設立。ここから、彼は「モード界の帝王」への道を歩み始めます。数々のコレクションを発表した彼ですが、特に1971年のコレクションは世間に衝撃を与えました。
“解放”“40”
出典:jp.france.fr
戦時中のファッションからインスピレーションを得た、“解放”“40”と銘打ったコレクションを発表。このコレクションのアイテムはドイツ占領下のパリを連想させたために、一大スキャンダルに発展しました。このコレクションは話題を呼び、現代史に名を刻むことに。そして、この発表によってイブ・サンローランは伝統的なオートクチュールのスタイルをやめ、方向転換するのです。めまぐるしい活躍は続き、1985年にフランス最高勲章レジオンドヌール勲章を受賞。1993年には創造的で優美なコレクションを発表したものに送られるデ・ドール賞を授与され、20世紀を代表するデザイナーとなったのです。輝かしい経歴をもった帝王は2002年にデザイナーを引退し、2008年に亡くなりました。
このような背景を理解すると、イブサンローランのブランドの魅力をよく理解できるはずです。それでは、このブランドの代表アイテムを紹介していきます。
サンローランの代表的アイテム
ライダース
出典:www.ysl.com
ハードな印象を持っているライダースジャケット。音楽的なスタイルと、サンローランの持つ繊細さが見事に絡み合った名作です。タイトなサイジングで、野暮ったさを解消しています。スタイリッシュに上品に着こなすことができるライダースはサンローランならではです。人気モデルなので押さえておきましょう。
テディジャケット
テディジャケットと呼ばれているシリーズ。ラグジュアリーブランドなのに、こんなジャケットに挑戦することに飽くなきチャレンジ精神を感じ取ることができます。ポップなデザインと上質な作りで、しっかりと高級感もあるジャケット。ラグジュアリーブランドに興味のない人の目も仕上がりです。
スキニーパンツ
出典:www.ysl.com
サンローランにはエディ・スリマンという優秀な人物が所属しています。彼は、代名詞となるスキニージーンズを発表しました。とにかく細く、無駄な部分をそぎ落とす。ライダースジャケットと同様に、ロックミュージシャンを彷彿とさせるアイテムです。ジップのデザインがワイルドなイメージを与えます。
スニーカー
出典:www.ysl.com
上質なレザーとシルバーのラインがカラーコントラストを効かせ、エレガントなオーラをまとっています。パッド入りのアンクルにサンローランの型押し、しっかりと紐で編み上げられたなんとも言えない重層感。これ一足で、上品なコーデが完成してしまうような勢いです。モードにもポップにも履きこなすことのできます。
ブリーフケース
出典:mensbag7.net
サンローランテイストを存分に感じることができます。高級感と気品のある雰囲気を醸し出すデザインはまさに芸術の域。取り外し可能なストラップ、使い勝手のいいダブルジップなど、機能性にも優れています。レザーカバーの南京錠、型押しのロゴストラップもファンには嬉しい遊び心あるデザインですね。
帝王は不滅!サンローランを纏おう
紆余曲折の多い人生だったサンローラン。しかし、その波乱万丈な人生がアイテム一つ一つに、にじみ出ています。ラグジュアリーかつ伝統的なオートクチュールなスタイルでスタートしましたが、革新的なデザインと魅力的な雰囲気で今や幅広い層に人気のあるブランドに。あなたも、サンローランおアイテムを試してみて。
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この記事のライター
食べること、旅に出ることが唯一の趣味。なかなかのジョブホッパー。最近は記事を書かせてもらったりしながらウェブデザインを勉強中。