お金があるだけじゃ手に入らない”ワンランク上”の名車10選
お金があるだけじゃなかなか手に入らない”ワンランク上の価値”がある車。現代の空力マシンにはない古き良き独創的なデザイン。そんな男のロマンをくすぐるような過去の名車たちを紹介します。
- 3,963views
- B!
Ferrari Dino 206
数あるフェラーリの車種の中でも名車中の名車であるのがディーノ・206です。『フェラーリ』の創設者であるエンツォフェラーリが早世した息子ディーノの名を取ってつけたこの車は『ピニンファリーナ』の傑作と呼ばれるほどの美しいデザインと、そのブランド力によって最初の販売から50年以上たった今でも世界中の人々から愛されています。エンツォ・フェラーリが創設した『ディーノ』というブランドは本来『フェラーリ』とは別ブランドとして立ち上げられたためフェラーリの象徴である"跳ね馬”=”cavallino rampante”のロゴがついていないのもディーノの特徴です。またディーノ・206の総生産台数は全世界で152台しか生産されておらず非常に希少価値の高い1台となっています。
Lamborghini Miura
1966年に発売され、ランボルギーニ初のミッドシップカーであったのがこのランボルギーニ・ミウラです。そのシャーシ設計を行ったのが、現在F3やインディーカー、過去にはF1マシンの設計・製造をしていた『ダラーラ』の創設者であるジャンパオロ・ダラーラであり、デザインは当時『ベルトーネ』のチーフデザイナーであったマルチェロ・ガンディーニによって手掛けられました。そのエレガントなボディデザインとV12エンジンを横置きするという当時としては斬新的なエンジンレイアウトにより”スーパーカー”を確立した1台でもあります。また現在のミウラ・シリーズの取引価格は数億円にも及び、大変希少かつその人気は上がる一方となっています。
TOYOTA 2000GT
1967年に発売され、「日本初のスーパーカー」と称されたトヨタ2000GT。最高時速は220㎞、0-400mの加速は15.9秒とし当時の日本車の中では最高クラスの性能を備えていました。
2000GTは現在もなお、世界中で高い人気を誇っており、アメリカ・テキサスで行われたオークションでの落札価格は日本円で約1億2000万円という高値がつきました。発売当時の新車価格が約240万円、現在価値に直すと約2000万円ということから考えても6倍以上の高値がつけられたとされます。
Ford GT40
出典:uncrate.com
伝統のル・マン24時間耐久レースを当時席巻していたのがフェラーリであり、そのフェラーリを打倒するために送り込まれたのがこのフォード・GT40です。1964年のル・マンではデビューイヤーとしながら当時のコースレコードを更新し、ル・マン史上初となる時速300㎞オーバーなどその驚くべきスピードを世界に知らしめたマシンでした。その後の1966年から1969年までのル・マンでは4連覇を成し遂げ、1966年には表彰台を独占した当時最強最速のマシンでもあります。
またフォード・GT40という名は車高が40インチという低さに驚いた記者がつけた通称であり、正式名称はフォードGTであります。
Porsche 356
有名な言葉である「最新のポルシェが最良のポルシェ」と常に言われて来たポルシェですが、それはあくまでもスピードや技術の話であって、デザインにおいてはいつの時代のポルシェも”最良”と言えるのではないでしょうか。その中の1台がこのポルシェ・356です。
356はフェルディナンド・ポルシェ博士の息子であるフェルディナント・アントン・エルンスト・ポルシェと技術者であったカール・ラーベにより開発され、1965年に生産終了されるまで1万6000台以上が世に送り出されました。またポルシェの名を冠した初のスポーツカーでもあり、ポルシェを語る上では外せない1台となっています。
Shelby AC Cobra 427
アメリカンマッスルといったらマスタングやコルベット、カマロなどがありますが、その中でも”代名詞”と呼ばれている車がこのシェルビー・ACコブラ427です。1966年に発売されてから半世紀以上経ちますが、その古さを全く感じさせない圧巻のパワーとワイドで豪快なボディーは今もなお熱狂的なファンの多い車となっています。
また3度のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンもコブラ427を所有し、SNSなどでもたびたび投稿されています。
Alfaromeo Giulia GTA Stradale
個人的に今1番ほしい車がこのアルファロメオ・ジュリアGTAストラダーレです。
アルファロメオのジュリア・シリーズは1962年から1977年まで約15年間にわたり生産されたモデルです。元々アルファロメオ・ジュリアGTスプリントのレース仕様として開発されたのがこのジュリアGTAであり、GTスプリントのボディーをそのままアルミニウム製にすることで軽量化を図ったのが特徴です。GTAの”A"の意味としてはイタリア語で"Alleggerita"=”軽量化された”のことを指し、またGTAストラダーレの”ストラダーレ”というのはロードモデルのことを指します。
HONDA S600
1964年にホンダが生み出した2シーターのオープンスポーツカーがこのホンダ・S600です。排気量はその名の通り600㏄で最高出力は57馬力と非力なマシンでありながら、それまでの日本車にはないヨーロピアン的スタイリッシュなデザインと、車重約700㎏という軽さを生かしたコンパクトで軽やかな操縦性が”運転を面白くさせる車”として現代でも高い人気を誇っています。発売当時の新車価格が約51万円であり、2017年3月現在の中古車市場価格は200万円から状態がいいものだと400万円近くするプレミアカーとなっています。
Lotus Europa
1966年にイギリスの名門であるロータスが大衆向けに生み出したスポーツカーがこのロータス・ヨーロッパです。ロータス・セブンの後継モデルとして作られたロータス・ヨーロッパは1975年までに延べ9230台が生産され世に送り出されました。ヨーロッパの最終モデルであるスペシャルが登場したのは、初代のシリーズ1が発売されてから6年後の1972年のことでした。シリーズ1のエンジンが82馬力あったのに対して最終型のスペシャルのエンジンではシリンダーヘッドを自社製にしツインカム化とビッグバルブ化にしたことによって128馬力まで向上され、ヨーロッパ・シリーズの中で最も高性能なマシンとなりました。その価値は非常に高く大衆向けに作ったヨーロッパでありましたがモノによっては約600万円と高価な値段になっています。
Jaguar E-Type
クラシックジャガーと問われればやはりEタイプと答える人が多いのではないでしょうか。現在でも世界中の人々に愛され、人気を博しているEタイプですが、その値段は数千万や時には億単位の高値が付くこともしばしばです。1961年から1975年までの14年間に渡り生産され、シリーズ1、シリーズ2、シリーズ3と3回の大きなモデルチェンジを行い変貌を遂げてきました。美しく流線的なデザインかつ高性能なマシンでありながら、他の同レベルの車に比べ極めて安価であったため大ヒットとなり、特にアメリカでの人気が高い車となりました。
あなたが「これだ!」と感じる1台を見つけてみる
いかがだったでしょうか。見つけ出すだけでも一苦労も二苦労もしそうな名車たち。だからこそ”ワンランク上”であり、所有しがいのある車じゃないでしょうか。これから月日が経つにつれ益々現存する台数が少なくなり、その一方で益々価値が高まってくると思われます。また、ここでは紹介しきれなかった名車たちも世の中にはまだまだあります。この記事をきっかけにあなたが「これだ!」と感じる1台を見つけてみてはいかがでしょうか。
この記事のキーワード
この記事のライター
車、バイク、自転車など乗り物大好きな大学生。あとスポーツやファッション、写真なども好きです。自分の知らないこと、新しいことに挑戦することが今年の目標。