リアルを捉える作家角田光代のおすすめ作品4選
圧倒的なリアルさを切り取る作家・角田光代は、切なさややり切れなさを上手く表現しています。そのため、読書に心の隙間を埋めてもらおうと思っている方にぴったり合う作品を多く残しています。そんな角田光代のおすすめの作品をご紹介します。
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常にアイデアを持っている
直木賞受賞経験もある作家・角田光代は、以前出演したテレビ番組で自身の執筆活動についてにこう言及していました。「何かが頭の中にあふれてきて、執筆が止まらなくなったことはない」それくらいに小説をリアルなものとしてとらえているのでしょう。そんな角田光代さんのおすすめの作品をご紹介します。
紙の月
映画化もされた代表作品です。人との関係でも、自分の感情もどこかで少しづつバランスが崩れてしまったら誰もがこうなるのだろうと、恐怖すら感じる圧倒的なリアルさに引き込まれます。
対岸の彼女
直木賞を受賞した傑作です。とにかく作品通してすごくストレスが高く、ろくな人間が出てこないとも感じてしまいますが、最後の最後に指す光は、それら全てを浄化し、リアルな生活にも希望がもてるところが魅力です。
八日目の蝉
映画化もされ、映画もヒットした出世作です。物語の前半と後半とでまったく違う人の作品なのではないかと思わせるほど描写の切り替えが見事な作品となってます。それらが結合するラストも見どころです。
キッドナップ・ツアー
この作品をきっかけに角田光代が最初に注目されるきっかけとなったといっても過言ではないのではないでしょうか。児童文学ながら重たいテーマに挑戦し哀愁すら感じさせるなど、角田光代らしさを強く感じる一冊です。
内容の重さもまた魅力
角田光代は、苦しみながら生み出していく作風だからか、重たいテーマや切なさややりきれなさを感じる作品が多いのですが、心の隙間を埋めてほしいと思っている方にはすごく合う作品ではないかと感じます。一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
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