ベストセラー作家百田尚樹のおすすめ作品4選
『永遠の0』や『海賊と呼ばれた男』などあらゆる人気作品を輩出する百田尚樹。しかし他にも素晴しい作品を出してきました。今回は『永遠の0』や『海賊と呼ばれた男』以外のおすすめ作品をご紹介します。
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珠玉の作品を世に輩出
『永遠の0』『海賊と呼ばれた男』など、ベストセラー作家として確固たる地位を確立している作家、百田尚樹。彼のベストセラーとなった小説は確かに素晴らしいものです。ですが、それ以外の百田尚樹の小説もまた素晴らしい珠玉の一品が揃っています。
今回はそれらをピックアップし、ご紹介します。
夢を売る男
現在隆盛の自費小説出版を手掛けている出版社の編集者を主人公とし、彼が作家志望の人々に「夢」のかたちで「本屋に並ぶ本を出してみないか」と声をかけて自費小説出版にこぎつける姿を短編連作の形で描いています。
様々なタイプの作家志望の人間がいて、主人公の編集者は彼らに言葉たくみに「自費出版小説の本」を売りつけていきます。その手腕は詐欺師の口舌の巧みさを客観的に俯瞰して見るに等しく、様々な意味で、作家志望の方にはおすすめの作品です。
ボックス!
青春ボクシング小説。一人の天才ボクシング少年と、その親友でいじめられっ子の少年がともにボクシングをし、成長していきます。
「ボクシングが好き!」という思いだけを原動力に厳しい練習に耐え、勝利を願い真摯に競技に取り組んでいる高校生の姿を生き生きと描き出しています。
きつい練習に耐えているのは敵の高校生も同じ。けれどもリング上には勝者と敗者しかいない。その陰影を、十代の少年の瑞々しい感性が伝わってくる筆致で描いています。
モンスター
醜く、蔑まれつづけた女性が整形手術によって少しずつ美しくなっていきます。それとともに周囲の対応も目に見えて変わっていき…。
女性の「美」が与える影響をここまで大胆に、かつ、残酷なまでに正直に書き出した小説があったでしょうか。
作者は男性ですが、ほんとうに男性かと疑念が浮かんでしまうほどの説得力を持って女性側の心理状態をリアルに描写しています。
幸福な生活
最後のどんでん返しが素晴らしい短編集です。これについてはあらすじを紹介することがネタバレとなってしまうため、どんでん返しを楽しみつつお読みください。
小説界の時間泥棒
どの小説も、時間泥棒というにふさわしい本です。一度読み始めれば一気呵成に最後まで読んでしまうでしょう。まだ百田尚樹を読んだことがないという方は、騙されたと思って、一度読んでみることをおすすめします。
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