NY発「Normcore(ノームコア)」スタイルを紐解く
「Normcore(ノームコア)」と聞いて、どのようなスタイルを思い浮かべますか?「こなれたおしゃれ?」はたまた、「それっぽく雰囲気のある着こなし?」Normcore(ノームコア)という用語を聞いた事がある方も、ない方も、明日からNormcore(ノームコア)マスターですよ。
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「Normcore(ノームコア)」とは?
「Normcore(ノームコア)」と耳にする機会も多くなった昨今。
一体なにが「Normcore(ノームコア)」というのか、疑問ですよね。
なんとなく、「こういうファッションかな?」というイメージはつくものの、どのようなスタイルなのかを明確にはできなかったり、用語だけが先走っていたり。
ということで、「Normcore(ノームコア)」をスタイルを簡単にご紹介していきたいと思います。
「Normcore(ノームコア)」スタイルとは?
そもそも「Normcore(ノームコア)」とは、どういった意味なのでしょうか?
Normは、「norm(normalの略)」=「普通・標準」、coreは、Hardcore=「ハードコア」の「コア=中核」を組み合わせた造語。
つまり、「普通の中核」→「究極の普通」といった意味合いです。
ファッション界の中心NYで、「ごくシンプルな格好が流行しだした状況」をニューヨークにあるトレンド予測グループ「K-HOLE」が分析し、「ファッションで個性を追求することに疲れた人々が、自分を70億分の1であることを自覚した人のための服装」と定義したことから始まったことに由来。
そのファッションの普通化現象を「Normcore(ノームコア)」を名付けたのです。
では、シンプルな格好をしていれば、「Normcore(ノームコア)」なのか?というと、また話が違ってくるのが、ファッション界。
「ファッションの最先端を行くNYの人々が、単にシンプルなファッションをしているわけがない!」というところだったのです。
その服装のシンプル化現象の中にも、NYの人々は、自分自身のお気に入りのアイテムを投入することで、シンプルを楽しんでいたのです。
人とは違ったファッションをして、自分自身のアイデンティティを見いだすのではなく、本能のままに、好きなアイテムを取り入れるスタイル。
シンプルの中に自分自身を取り込んだスタイル。それが、まさに、「Normcore(ノームコア)」というのです。
少し「Normcore(ノームコア)」という用語のイメージがわかりやすくなったでしょうか?
といっても、まだまだよくわからないの「Normcore(ノームコア)」スタイルだと思うので、
コーディネートを通してみていきたいと思います。
「Normcore(ノームコア)」コーディネート3選
こちらのコーディネート。
ダークカラーのデニムシャツに、ブラックデニムを合わせたスタイル。
シューズはフォーマルなスリッポンシューズをチョイス。
スリッポンシューズに合わせて、デニムは9分丈にロールアップ。
ここまではカジュアルとフォーマルをミックスさせたスタイルでよく見られるファッションです。
ここでの「Normcore(ノームコア)」のポイントはコート!!
ブラックのチェスターコートのボタンが金色に輝き、コートへのこだわりが見られるスタイル。
シンプルなアイテムの中に、一押しのコートを投入することで、自分らしさを反映しているのです。
このように、誰もがやっているスタイルの中に、自分流の何かを取り入れることが「Normcore(ノームコア)」スタイル。
こちらのスタイルはオールブラックスタイル。
ブラックのプルオーバーパーカに、グレーのウール素材のパンツを合わせ、ブラックの靴下を履いています。
スニーカーは、ブラックがメイン、アクセントカラーに蛍光色のイエローが入っているタイプをチョイスして、さし色に。
パーカなどのカジュアルスタイルにぴったりの、ニット帽をかっぶって、トータルコーディネート。
背負っているリュックサックもブラックで抜け目のないスタイル。
ここでの「Normcore(ノームコア)」のポイントは、ウール素材のスラックスのようなフォーマルパンツ!!
そのパンツを8分丈まで、ロールアップさせ、靴下を見せたコーディネートは、フォーマルスタイルを着崩すことへのこだわりが見えます。
パーカとスニーカーの組み合わせなら、シンプルな組み合わせですが、ここで、フォーマルパンツを取り入れたことで、個性的なファッションへと早変わり。
ジョガーパンツに靴下を合わせても、こちらの「Normcore(ノームコア)」スタイルのようになりますよ。
最後にこちらのスタイルですが、ミディアムウォッシュのデニムジャケットに、ノンウォッシュのダークカラーデニムを合わせたスタイル。
デニムはゆったりめのフィット感をチョイスし、9分丈にカットしてあるものを着用。
ロールアップせずに、ロールアップした着丈を実現しています。
そして、ダークカラーのパンツに合わせて、ブラックのローファーをチョイス。
カジュアルススタイルの中に、フォーマルスタイルを取り入れています。
トップスのインナーは、ネービーのクルーネックシャツで、デニムジャケットの色味と同系色を持ってきて、トータルカラーが考えられていて◎。
爽やかにホワイトインナーもおすすめです。
ここでの「Normcore(ノームコア)」のポイントはデニム丈!!
通常、10分丈を、9分丈にロールアップするところを、あえて9分丈にカットしたもの着用。
着ている人のこだわりと、ここで見せる、デニム丈の鋭い感覚が見えますよね。
アイテムへこだわりを持つ!!
ご紹介したコーディネートで、「Normcore(ノームコア)」とは、どんなスタイルなのか、解明できたでしょうか?
日本で「Normcore(ノームコア)」というと「気を抜いているようで、なんとなく雰囲気がきまっている」。
そのような「こなれた人物のコーディネート」をさす用語として使われているようですが、その気を抜いているというのは、「シンプルな着こなし」を指し、なんとなく雰囲気が決まっているというのは、「ファッションへのこだわりが細部に見られるコーディネート」と考えると良いかもしれません。
つまり、「シンプルなアイテムの中に、こだわりの一工夫がなされたおしゃれコーディネート」というのが「Normcore(ノームコア)」スタイルと言えるのです。
言葉で説明すると、チェスターコートのスタイルや、セットアップスーツの中に、スニーカーをチョイスしたり、全身スウェットスタイル中に、ドレスブーツを履いてみたりと、全体の印象とは真逆のシューズを履くと、「Normcore(ノームコア)」が完成すると言えます。
しかし、ここで言う「Normcore(ノームコア)」とは、こだわりのアイテムを取り入れること。
自分なりのこだわりアイテムを、普段のファッションの外しポイントに、投入することが本当の「Normcore(ノームコア)」!!
普段のファッションにプラスアルファのアイテム加えて自分流を作りだす!!
すぐそこには「Normcore(ノームコア)」スタイルを体感できますよ♪