本当に美味しい焼酎の人気・おすすめ銘柄決定版

父の日のプレゼントや上司への贈り物としてもおすすめな人気焼酎銘柄を芋、麦、米それぞれから厳選して紹介します。高級感溢れるプレミアム焼酎や通好みする癖のある焼酎、女性が飲みやすい定番焼酎、コスパに優れた焼酎をそれぞれおすすめの飲み方とともに紹介します。上司への贈り物や父の日のプレゼントに必ず喜ばれる焼酎ばかりです。

ekusyadDaisuke Horiguchi
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日本が世界に誇る最高の食中酒

出典:www.ana-cooljapan.com

焼酎は糖分がなく甘みが少ないことから、どのような食事にも合わせやすい食中酒として世界から注目されています。割り方の違いや空気に触れる時間の変化によって、様々な料理に対して味を合わせられることができます。糖分の甘みで食事の邪魔をせずに、繊細な味の変化によって食事を引き立てるという特徴は食中酒として最適です。
焼酎は年配の方から若い世代の方まで、幅拾く愛されているお酒です。多くの世代に愛されている上に、日本酒やワインなどの醸造酒と異なり繊細な温度管理が必要なく、直射日光さえ気を付ければよいという気軽さが焼酎最大のセールスポイントです。飲み方によっても幅広い表情を楽しむことができるお酒なので、1本で末永く味わいを楽しむことができます。
今回紹介する焼酎は芋9種類、麦3種類、米3種類に通好みする焼酎のおすすめ5種類となっています。個人的には匂いが強く独特な味わいがあるものが好きなので、焼酎に拘りを持つ方へのプレゼントをお探しの方は「通好みするおすすめ焼酎」の項目を是非参考にしてください。どの焼酎もそれぞれ個性があり魅力的なものばかりです。

紹介焼酎銘柄 一覧

・村尾(芋焼酎)
・森伊蔵(芋焼酎)
・魔王(芋焼酎)
・萬膳(芋焼酎)
・川越(芋焼酎)
・三岳(芋焼酎)
・六代目百合(芋焼酎)
・伊佐美(芋焼酎)
・赤兎馬(芋焼酎)
・兼八(麦焼酎)
・特蒸泰明(麦焼酎)
・百年の孤独(麦焼酎)
・鳥飼(米焼酎)
・七田(米焼酎)
・獺祭(米焼酎)
・薩摩茶屋(芋焼酎)
・純黒(芋焼酎)
・八幡ろかせず(芋焼酎)
・屋久の石楠花(芋焼酎)
・長雲 一番橋(黒糖焼酎)

焼酎の種類(蒸留方法の違い)

出典:kampai.us

焼酎は1949年に制定された酒税法上、蒸留方法の違いによって大きく2つに分けられます。1つはサワーや酎ハイなどで多く使われている「甲類」、もう1つは所謂焼酎と呼ばれている「乙類」です。甲類、乙類は造り方の違いからそれぞれわかりやすい特徴があります。焼酎を買う際の基礎知識として知っておくと、焼酎を購入するときの手助けになります。

甲類

甲類の焼酎はサワーや酎ハイなどの割物に多く使われていることからもわかるように、無色透明ですっきりとした味わいが特徴です。乙類の焼酎との大きな違いは連続式蒸留機による蒸留です。文字通り連続で蒸留されるので、雑味も蒸留されすっきりとした焼酎になります。癖がないからこそ、酎ハイやサワーなどに最適です。また価格も抑えめなので家庭で1人晩酌用に飲むにもおすすめです。
甲類の焼酎でもっともおすすめなのは通称「キンミヤ焼酎」と呼ばれる宮崎本店が作る亀甲宮焼酎です。甲類焼酎の王様とも呼ばれるキンミヤ焼酎はほとんど癖がなく、焼酎が苦手な方にもおすすめです。価格も安く、味もよい、優れたコスパのキンミヤ焼酎は、家庭でサワーや酎ハイを作るのにも最適なので、お酒好きの方は一家に一本置いておきたい焼酎です。

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乙類

乙類はいわゆる一般的に呼ばれている「焼酎」を指します。甲類との違いは単式蒸留機で蒸留されている点です。単式蒸留器での蒸留は連続式と異なり、風味や雑味が残ります。この風味や雑味こそが焼酎の味わいになり、旨みに変わるのが特徴です。乙類と一括りにしても使う原材料によって味わいが大きくことなります。すっきりして透明感の強い焼酎が甲類、そうではない焼酎が乙類と覚えると簡単に覚えられます。
この記事では乙類のおすすめ焼酎を多方面から紹介します。

焼酎の種類(原材料の違い)

焼酎は原材料の違いによって味わいは大きく異なります。芋焼酎、麦焼酎、米焼酎と呼ばれている焼酎はそれぞれ焼酎の前につく材料がもとになっています。焼酎に詳しくない方がまず戸惑うのが原材料の違いによる味わいの違いがわかりにくい点です。同じ原材料を使った焼酎の中にもすっきりとして飲みやすいものから独特の味わいがあるものまで幅拾いテイストがありますが、ここでは材料による味わいの違い・個性を簡単に解説します。

出典:sakurayama7.shop-pro.jp

芋焼酎に使われている芋はサツマイモを指します。サツマイモの中でも黄金千貫がもっとも多く使われています。焼酎好きな方が差す焼酎は芋焼酎を指すことが多く、焼酎と言えば芋焼酎と言っても過言ではありません。同じ芋を使う焼酎としては、紅芋を使った紅芋焼酎や紫芋を使った焼酎などもあります。サツマイモの名前の通り芋焼酎で有名な酒蔵は鹿児島県(薩摩)に多いですが、出荷量としては宮崎県も多く特に黒霧島で有名な霧島酒造大きな割合を占めています。
芋焼酎は使う麹が白麹、黒麹、黄麹と三種類あり、使う麹によって味わいが大きく変化します。簡単な覚え方としては色が濃い麹ほど癖が強く、色の薄い麹ほど飲みやすい焼酎になっています。

出典:blog.goo.ne.jp

麦焼酎は麦(大麦)を原材料に使った焼酎です。芋焼酎に比べると口当たりが優しく飲みやすいのが特徴です。麦焼酎は壱岐焼酎が発祥とされ、長崎県で多く生産されていますが、大分県や宮崎県にも有名な麦焼酎の酒蔵があり、鹿児島県以外の九州地方で多く造られてる焼酎です。
麦焼酎は他の焼酎と異なり、樽で長期熟成したものを販売しています。銘柄によってはウイスキーのように樽香がしっかりと付いた味わいのものもあるので、色々な一面を楽しめます。癖が少ないながらも焼酎らしさが残る焼酎なので、初心者の方におすすめの焼酎です。

出典:rice-festival.com

米焼酎は米を材料に使った焼酎です。日本酒と同じように米を使っているので、味わいが非常に似ています。醸造酒の日本酒に対して蒸留酒である米焼酎は、日本酒よりもアルコール感を感じる造りになっています。日本酒に味わいが似ていることから、焼酎の中では非常に飲みやすい印象を持たれています。日本酒よりもアルコール度数がかなり高いので、飲み方に注意が必要です。
米焼酎は日本酒と同じような味わいにも関わらず日本酒よりも手軽に管理できるので、外国人向けのお土産やプレゼントとしても非常におすすめです。日本酒の酒蔵が作る米焼酎が多く、また日本酒を造る行程でできる酒粕を使った酒粕焼酎などもあり、日本酒ととても関わりが深い焼酎と言えます。

黒糖

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黒糖焼酎はサトウキビを原料として造られた焼酎です。サトウキビが原材料となっているので、沖縄県や鹿児島県南部に酒蔵が多く点在しています。黒糖焼酎は、焼酎の種類としては前述の3種類に比べると知名度で劣りますが、アルコールを感じさせないサトウキビの癖がない甘さは他に類を見ないおいしさとなっています。
黒糖焼酎はストレートで飲むのもよりですが、お湯割りにしてホットラムの要領で飲むと違った一面を感じることができます。サトウキビの香りを楽しみながら味わう黒糖焼酎のお湯割りは他の焼酎では味わえない楽しみ方です。泡盛よりも芳ばしくアルコール感も少ないので、沖縄のお土産としてもおすすめです。

プレゼントに焼酎がおすすめな理由

焼酎はお酒好きの方に贈るプレゼントに最適です。お酒好きといっても日本酒やワイン、ウイスキーなど様々なものがありますが、その中で焼酎をおすすめする大きな理由は「管理しやすさ」と「価格」、「手軽さ」にあります。

管理しやすさ

日本酒やワインといった醸造酒の美味しい物はある程度、温度管理をしないと美味しい状態を保つことができません。大きなワインセラーをお持ちの方にプレゼントする分には問題ないですが、それ以外の方へプレゼントする場合には、保管場所に困ってしまったり、早めに飲まないと味が落ちてしまったり様々な弊害が考えられます。その点、ウイスキーや焼酎といった蒸留酒は温度の変化に強いお酒なので直射日光さえ気を付ければ管理が大変容易なので、プレゼントされた人への負担が少なくすみます。

価格

美味しいものが高額なことは世の常ですが、焼酎においては高額でなくても美味しいものが揃っています。ウイスキーやワインなどでそれなりに美味しい物をプレゼントしようとすると、ビンテージものになってしまい当然価格も高くなります。焼酎の場合、ビンテージという概念がほぼないのでお酒を寝かせることで高額になるということがありません。焼酎が高額である理由としては、入手困難によるプレミアム価格化などがありますが、しっかりと購入方法を調べることでそれらも回避することができます。3,000円前後で購入できる焼酎は、貰う側にとっても負担の少ない金額なのでプレゼントに最適と言えます。

手軽さ

焼酎をプレゼントに進める最大の理由が手軽さです。焼酎は日頃から飲まれる機会も多く、日常的に馴染みがあります。日本酒も日常的に飲まれているお酒ですが、米の磨き方や米の品種、火入れ具合、濾過の有無など様々な要素を覚える必要があり、お店で飲んだものと同じものをプレゼントするのが非常に難しいです。その点焼酎であれば、造り方や米の種類といった細かい分類がないので同じ銘柄のものを買えば同じ味わいを家でも楽しむことができます。プレゼントする相手が美味しいといった焼酎の銘柄を覚えてさえいれば、簡単に喜んで貰えるプレゼントを贈ることができる気軽さは、焼酎ならではのものです。

芋焼酎のおすすめ人気銘柄

芋焼酎のおすすめ人気銘柄を紹介します。3Mと呼ばれるプレミアム焼酎から比較的手に入れやすいお手頃なものまで厳選しています。基本的に焼酎はプレミアム価格で買わずとも、定価(1升瓶 3,000円前後)で購入できます。高級焼酎と言われているプレミアム焼酎でさえ、しっかりと手順を踏むことで定価にて購入可能です。
焼酎好きな方は多くの方が芋焼酎好きです。銘柄によって味わいがとても大きく変わります。それぞれの個性も紹介するので参考にしてください。

【芋焼酎】村尾(鹿児島県 村尾酒造)

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村尾は高級焼酎3Mの一角を占める有名焼酎です。村尾酒造は明治35年に初代杜氏である村尾翁吉が鹿児島県薩摩川内市につくった酒蔵です。現在は三代目の杜氏が跡を継いでいますが、村尾は代々変わらずに杜氏が1人で仕入れから仕込みまで手掛ける銘柄です。そのため生産量が限られ、幻の焼酎として世の中に知られています。
村尾は丁寧な仕事ぶりが感じられる焼酎です。口当たりが優しく、まろやかでありながら、芋の旨み・甘みが感じられる、とてもバランスが良い焼酎です。口当たりが軽やかで飲みやすい反面、しっかりと芋の風味を感じられるので焼酎好きが苦手な方から、焼酎が好きな方まで幅拾い層に好まれます。相反する2つの側面をバランスよく表現できているところに、杜氏の丁寧な仕事ぶりを伺い知ることができます。

・入手方法
村尾は幻と呼ばれるだけあり、入手困難な焼酎です。流通量が少なく、人気が高いためにすぐにプレミア価格になってしまいます。購入は地元の酒屋である武岡酒店での抽選販売にはがきで応募する、あるいは高島屋で行われる抽選販売に応募するなどに限られます。どちらの販売方法も運が大きく左右しますが、入手が難しい分、手に入れた喜びは格別です。焼酎嫌いな方も、好きな方も一度は味わうべき日本を代表する焼酎です。

・おすすめ飲み方
おすすめの飲み方はお湯割りです。村尾をお湯割りにすることで、芋の香りも楽しむことができます。お湯割りはじわじわと時間を掛けて飲む飲み方なので、長い時間村尾を楽しめるのも特徴です。村尾らしい繊細な香りと味わいを楽しみたい方は是非お湯割りをおすすめします。

【芋焼酎】森伊蔵(鹿児島県 森伊蔵酒造)

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森伊蔵は高級プレミアム焼酎3Mを代表する焼酎です。個人的に3Mと呼ばれる焼酎の中で、最も手に入りにくく、お店でも高価な価格が設けられている印象を受けます。森伊蔵を造る森伊蔵酒造は1885年に鹿児島県垂水市で創業した蔵元が基となっている酒蔵です。森伊蔵は原料や仕込みなどを徹底的にこだわり、1988年12月15日に始めて蔵出しされました。以後、30年近くに渡り日本中の焼酎ファンに広く愛される芋焼酎を造り続けています。
森伊蔵は非常にスッキリとして飲みやすいのが特徴です。焼酎が嫌いな方でも、無理なく飲める焼酎と言えます。飲み口はとてもスッキリしていて飲みやすいですが、しっかりと芋の香りを感じることができる焼酎です。口当たりの良さと鼻に抜ける風味、芋焼酎ならではの甘みがとてもバランス良く、他の焼酎にはない完成されたバランスの良さを感じられます。森伊蔵は、すっきりしながらも芋焼酎らしい味わいを表現している万人に愛される焼酎です。焼酎が好きな方はもちろんのこと、苦手な方にも確実に喜ばれる芋焼酎です。

・入手方法
森伊蔵も村尾同様に非常に入手が困難な焼酎です。購入方法は大きく分けて2種類あり、全国に65店ある特約店から購入するか、毎月の抽選に応募するか、どちらかの方法になります。特約店は見付けるのも難しく、また見付けたからといって簡単に売って貰えるものではありません。抽選方法は全国の高島屋で受け付けているものと、森伊蔵が直接受け付けているものの2つが有名です。森伊蔵が直接受け付けている抽選は当選確率0.2%とも言われており(参照:南日本新聞2004年9月30日朝刊)、正に幻の焼酎の名に相応しい入手困難度です。超入手困難とも言える森伊蔵ですが、例外としてJALの国際線にて3月から5月の機関限定で日本航空国際線機内販売限定の森伊蔵を購入することができます。どうしても森伊蔵が欲しい方は海外旅行時にJALを利用し購入することをおすすめします。
また森伊蔵には極上の一滴(現在は「極上森伊蔵」)と楽酔喜酒 森伊蔵という2つの長期熟成の焼酎が存在します。楽酔喜酒 森伊蔵は個人的にも見かけた事がない伝説レベルの焼酎です。もし飲む機会があれば、価格を度外視してでも味わってみてください。

・おすすめ飲み方
森伊蔵のおすすめ飲み方はストレートです。飲み口から後味までのバランスがとても優れている森伊蔵は何も加えることなくそのままを楽しむことがもっとも贅沢な飲み方だと言えます。余計なものに邪魔されずゆっくりと森伊蔵の味わい楽しんでください。

【芋焼酎】魔王(鹿児島県 白玉酒造)

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魔王は3Mに数えられるプレミアム芋焼酎銘柄です。魔王は「白玉の露」で有名な白玉醸造によって造られています。1904年に鹿児島県大隅半島で創業した白玉酒造が日本酒に用いる黄麹を使って飲みやすい焼酎として造られたのが魔王です。名前の由来はあまりにも有名ですが、「樽で熟成される際、蒸発によって失われる天使の分け前を受け取るはずの天使を誘惑し、魔界へ酒をもたらす悪魔がもたらす特別なお酒」にちなんで魔王と命名されました。
魔王の特徴は日本酒のようなフルーティーな口当たりにあります。焼酎ではないようなフルーティーな香りと芋の臭みがまったく感じられない味わいは魔王でしか感じられない味です。個人的に、芋焼酎としてはあまりにも綺麗で癖のない焼酎なので、魔王を芋焼酎としてカウントすることにためらいがあるぐらい他の芋焼酎とは一線を画しています。魔王はフルーティーな口当たりとクリアな辛口が特徴です。魔王は25度のアルコール度数を有する焼酎にも関わらず水のように口当たりがよく、喉ごしもとてもすっきりしています。女性が特に好きな焼酎ですので、女性へのプレゼントにもおすすめです。

・入手方法
魔王は時間は掛かりますが、玉利商店にて定価での購入が可能です。購入方法は午前9時から受け付けを開始しているので、電話を掛け予約をするだけです。その日分の発売が終了した場合は、後日掛け直す必要があります。手元に届くのは時期によっても異なりますが、6ヶ月間の余裕を見れば大体入手できます。他のプレミアム焼酎と比較すると入手難易度は低めですが、それでも製造本数が多くはないので、普通の焼酎よりは手に入りにくいものです。プレゼント用に用意する場合には余裕を持ったタイミングでの電話をおすすめします。

・おすすめ飲み方
おすすめの飲み方はロックです。ロックで飲むことによって、魔王の持つドライな味わいを楽しむならストレートの方がよいと思われる方もいると思いますが、個人的にはロックがおすすめです。ロックの氷が溶けることによって、通常のフルーティーさとは異なる味わいを感じられます。

【芋焼酎】萬膳(鹿児島県 萬膳酒造)

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萬膳は3Mに萬膳を加えた4Mと呼ばれることもあるプレミアム芋焼酎です。萬膳は1999年に霧島山中で創業が始まった萬膳酒造の作る芋焼酎です。萬膳酒造は萬膳の他に萬膳庵という芋焼酎も造っており、どちらも広く知られています。また杜氏が転売嫌いなことでも知られており、萬膳の転売が発覚した暁には二度と売ってもらえないという真しやかな伝説を持つほど、男気溢れる杜氏さんです。
萬膳は地元の霧島にこだわった厳選素材を使って造り上げた焼酎です。手作りの麹やかめ壷仕込み、木樽蒸留など非常に手間が掛かる方法で丁寧に焼酎を造ってます。萬膳の特徴は木樽蒸留による木の香りです。芋だけではなく、ほのかに香る木香が焼酎の香ばしさを引き立てます。芋の香りが強いわけではなく、木香とのバランスが唯一無二の複雑な味わいを創り出しています。萬膳は黒麹を使用し、萬膳庵は黄麹を使用しているので、似た名前であっても味わいは大きくことなります。よりすっきりと飲みやすいのが萬膳庵で、すっきりとした中にも飲み応えを感じる焼酎が萬膳庵です。萬膳庵は焼酎好きに好かれる芋焼酎ですので、お酒好きな方におすすめの銘柄です。

・入手方法
萬膳は定価で販売している酒屋を見付けることも難しくありません。杜氏も転売を嫌っているので、萬膳が欲しい場合にはインターネットなどに頼らず定価で販売している酒屋を見付けて購入してください。個人的には上場して話題となっている「串カツ田中」にて500円にて飲むことができるので、串揚げを食べつつ萬膳を嗜むことをおすすめします。

・おすすめ飲み方
おすすめの飲み方はロックです。基本的に焼酎はロックが一番美味しいと思っているのでロックをおすすめしますが、香りを楽しみたい方にはお湯割りもおすすめです。

【芋焼酎】川越(宮崎県 川越酒造場)

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川越は宮崎県の川越酒造場で造られる芋焼酎です。家族経営の小さな蔵である川越酒造場で造られる川越は1本1本丁寧な手作業によって造られています。手作業が故に生産本数が需要に追いつかず、中々手に入らないためプレミアム焼酎の1つに数えられています。川越酒造場は宮崎県最後の酒蔵とも言われており、江戸末期から周辺の寺や神社に奉納するためにお酒造りを行っていました。最古の歴史を誇る酒蔵が手作りにこだわり、丁寧に造り上げた焼酎こそが川越なのです。
川越は芋焼酎らしく芋の香りが楽しめつつ、非常に飲みやすい芋焼酎です。3Mに引けを取らない程、バランスが良くリピーターが多い理由も頷けます。口当たりは柔らかいながらもしっかりと芋の風味を感じられるます。後味はすっきりとしていますが、辛口過ぎることのない後味です。優しい芋焼酎という表現が一番味を表すのに適切だと感じられるほど、繊細で優れたバランスを持っています。川越は知名度は高いですが、意外と飲んだことがない方も多いので、プレゼントするとこちらが思っている以上に喜ばれる焼酎です。

・入手方法
川越も萬膳同様に、近年では昔ほど入手困難ではなくなっている銘柄です。時間を掛けて酒屋を巡ることで定価で販売している酒屋に出会えるはずです。

・おすすめ飲み方
川越のおすすめ飲み方はお湯割りです。お湯で割ることで芋の甘みが引き立ち、ゆっくりとお酒に酔う感覚を楽しむことができます。決して甘過ぎることのない芋の甘みと優しさと焼酎らしさが同居するバランスのよい味わいを是非楽しんでください。

【芋焼酎】三岳(鹿児島県 三岳酒造)

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三岳は鹿児島県の屋久島にある酒蔵三岳酒造の代表銘柄です。屋久島が誇る原生林で濾過された水を使ったまろやかで優しい口当たりが特徴です。現在の杜氏で2代目と酒蔵としてはまだまだ若い酒蔵ですが、実力は折り紙付きです。酒蔵見学も受け付けているので、屋久島へ行った際には立ち寄ってみてください。
三岳は優しい口当たりながらもしっかりと芋の香りを感じることができる焼酎です。癖が強いわけではないので飲みにくいことはないですが、しっかりと芋焼酎らしさを感じられます。芋の香りと芋焼酎ならではの癖のバランスが非常によく、綺麗すぎずかといって粗すぎることのない味わいが絶妙です。価格に対してとてもよいバランスを持つ焼酎なので、個人的に三岳が最もコスパのよい焼酎であると感じています。

・入手方法
三岳は四合瓶であればスーパーやコンビニなどでも入手可能な焼酎です。プレゼント用に一升瓶を探している場合には、大きめの酒屋さんや大手百貨店のお酒売り場にて購入可能です。

・おすすめ飲み方
三岳のおすすめの飲み方はお湯割りです。お湯で割ることで、芋の甘い香りがより華やかな印象になります。華やかながらも芋焼酎らしさをほのかに感じられるので、芋焼酎好きから苦手な方まで多くの方におすすめできる飲み方です。芋焼酎好きな方は始め少し物足りなさを感じるかもしれませんが、飲み続けるうちにお湯割りの持つ魅力に気がつくはずです。

【芋焼酎】六代目百合(鹿児島県 塩田酒造)

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六代目百合は鹿児島県甑島列島の上甑島(かみこしきしま)にある塩田酒造が造る芋焼酎です。江戸時代から続く歴史ある酒蔵は「一蔵一銘柄」の哲学を受け継ぎ、現在は六代目杜氏が造り上げた六代目百合だけを扱っています。元々は島内で咲くカノコユリから百合という名前を取り、長らく焼酎を造っていましたが、商標権の関係で現六代目杜氏の際に名前が変更され「六代目百合」として造られるようになりました。毎年少数ですが、「風に吹かれて」という原酒も発売されています。この原酒は六代目百合好きの方向けに飲み比べできるようにと造られているものですので、六代目百合が元々好きな方へのプレゼントには風に吹かれての方がおすすめです。
六代目百合はこれぞ芋焼酎という焼酎です。癖が強い芋焼酎ではないですが、すっきりとした飲み口としっかりとした芋の香りと甘みを感じられます。しっかりと芋の旨みを感じられる焼酎です。芋焼酎好きな方が好きな焼酎という印象が強いので、芋焼酎好きな方にプレゼントすると非常に喜ばれます。ミシュランを獲得した居酒屋の名店も、常連の方へのプレゼントに六代目百合を選ぶことが多くお酒好きに大変好まれる焼酎です。

・入手方法
六代目百合は生産本数が多くないので、入手がとても簡単な銘柄ではありません。取り扱いのある酒屋さんも多いので、探せば容易に見付けることができます。また薩摩川内市ふるさと納税の返礼品として扱われるなど、様々な方法で入手可能です。大手百貨店などで催される鹿児島物産展などにも出展される場合もあり、その場合にはアルコール度数が高い熟成六代目百合や風に吹かれてなどが入手できることもあります。

・おすすめ飲み方
おすすめの飲み方はお湯割りです。六代目百合の持つ芋の香りがお湯であることで際立ちます。芋の甘みと香りを存分に楽しめる飲み方です。芋焼酎好きな方はロックがおすすめです。芋の香りを強く感じられるので、芋焼酎好きにはたまりません。

【芋焼酎】伊佐美(鹿児島県 甲斐商店)

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伊佐美は鹿児島県伊佐市にある甲斐商店が造る蔵の代表銘柄です。甲斐商店は1899年に創業された100年以上の歴史を持つ酒蔵です。酒蔵の規模が大きいわけではないので、伊佐美の数には限りがありますが、しっかりと杜氏さんの拘りを感じることができる焼酎です。一部ではプレミア焼酎と呼ばれることもありますが、プレミア価格でなくとも手に入れることができます。
伊佐美は芋の甘みを感じながらもスッキリとした後味が特徴の焼酎です。癖が強すぎることはなく、飲み口が軽やかすぎることもない、独特のバランスを持つ焼酎です。軽やかでそれでいて芋焼酎らしさが魅力です。伊佐美はラベルに日の丸と桜が描かれていることから贈答用に人気の焼酎です。

・入手方法
伊佐美は年によって出荷本数が変化しますが、取り扱いのある酒屋さんさえ見付けられれば購入可能です。また甲斐商店での直接販売も行っています。

・おすすめ飲み方
伊佐美のおすすめ飲み方はロックです。お湯割りもいいですが、ロックでシンプルに味わうことで伊佐美の持つ独特なバランスを感じることができます。

【芋焼酎】赤兎馬(鹿児島県 濱田酒造)

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赤兎馬は1868年に鹿児島県いちき串木野市で創業された濱田酒造が造る芋焼酎です。濱田酒造は帝国データバンクによる2015年焼酎メーカー売上高ランキングで6位にランクインするほど、とても大きな日本を代表する酒造です。河童や薩摩富士などが主力焼酎として扱われていますが、濱田酒造の造る焼酎の中でも赤兎馬は別格の美味しさを誇っています。
赤兎馬は芋の甘みを強く感じることができる甘みが特徴の芋焼酎です。味わいに癖があるわけではありませんが、口当たりは軽やかに、鼻を抜ける芋の香りがとても芳ばしい焼酎です。甘みが強く、癖がないので大変飲みやすい焼酎です。赤兎馬は紫芋を使った紫ラベルの赤兎馬も造られており、そちらは更に甘みが強くまた季節的にも限られた時期にしか購入することができません。

・入手方法
赤兎馬はスーパーや酒屋で購入が可能です。紫ラベルの赤兎馬は時期が限られているので、注意が必要ですが、通常の赤兎馬は見付けるのも購入するのも難しくありません。

・おすすめ飲み方
赤兎馬はお湯割りで飲むのがおすすめです。お湯で割ることで元々赤兎馬が持つ香ばしさがより一層際立ちます。ゆっくりと芋の甘みを感じながら焼酎を楽しむことができます。

麦焼酎のおすすめ人気銘柄

麦焼酎のおすすめ人気銘柄を厳選して3つ紹介します。麦焼酎は大きく、芳ばしい香りが特徴の麦チョコ系とすっきりとした呑口が特徴のスッキリ系の2種類に分けられます。麦チョコ系の麦焼酎は、焼き鳥などの炭火焼きととても相性がよく、炭の香りを一層引き立ててくれます。すっきり系の麦焼酎はとても飲みやすいので、料理の邪魔をせずどんな料理にも合う食中酒です。
麦焼酎は芋焼酎ほど個性がないので、しっかりと好みにあった麦焼酎を押さえることが大切です。

【麦焼酎】兼八(大分県 四ッ谷酒造)

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兼八は四ッ谷酒造が作る麦焼酎の王様と呼べる代表的なプレミアム麦焼酎です。四ッ谷酒造は1919年に大分で創業された歴史ある酒蔵です。兼八は初代杜氏である四ッ谷兼八さんの名前に由来しています。兼八は創業以来伝承された麦本来の香りと味を最大限に引き出すための自家製常圧蒸留器を用いての蒸留など、四ッ谷酒造のこだわりがぎっしり詰まった芋焼酎です。
兼八は非常に芳ばしい香りが特徴の麦チョコ系を代表する麦焼酎です。パリっとした麦の香りは兼八ならではのもので、他の麦焼酎では味わえないオリジナリティ溢れる風味です。芳ばしいながらも、飲み応えは麦らしくすっきりしているので、芋の癖とは異なる味わいを楽しむことができます。兼八は生産本数が多くなく、普通の焼酎に比べると入手が難しいですが、焼酎好きなら誰しもが喜ぶ麦焼酎ですので、プレゼントに非常におすすめです。

・入手方法
兼八は入手が簡単な焼酎ではありませんが、酒屋・特約店で売られているところも多くあります。プレミア価格で購入するのではなく、販売している酒屋を見付けて購入してください。

・おすすめ飲み方
兼八はお湯割りで飲むのがおすすめです。温めることで香ばしさが一層引き立ちます。焼酎が嫌いな方が気になるアルコールの臭みやツンとした感じもなく非常にまろやかで芳ばしい味わいになります。兼八を飲む機会があれば是非騙されたと思ってお湯割りをためしてみてください。

【麦焼酎】特蒸 泰明(大分県 藤居醸造)

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特蒸 泰明は大分県南部、豊後大野市にある藤居醸造が造る麦焼酎です。藤居醸造は1929年に創業された手作り焼酎一筋の小さな酒蔵です。酒蔵の大きな特徴として、地元出身の蔵人と杜氏が一丸となって、昔ながらの伝統的な手法を用いて丁寧に手作業で焼酎造りを行っています。酒蔵の隣にはお店が併設されていて、東京では中々手に入らない季節限定の特蒸 泰明などを取り扱っています。
特蒸 泰明はパリッとした麦チョコ風味が特徴の麦焼酎です。手作りにこだわるが故に感じられる麦らしさと、麦の香りが絶妙なバランスを保っています。兼八と同じ麦チョコ系ですが、兼八よりもしっかりと飲み応えを感じられる焼酎です。しっかりとした個性がありながらも、決してくどいわけではなく、非常に飲みやすい焼酎です。麦焼酎としてとてもバランスよく造られているので、非常にコスパに優れた麦焼酎です。

・入手方法
特蒸 泰明は酒屋などで購入することができます。夏季限定の特蒸 泰明や冬期限定の特蒸 泰明などは入手が難しく、中々売っているところを見かけません。酒蔵にお店も併設されているので、そちらのお店で購入するのが一番確かな方法です。

・おすすめ飲み方
特蒸 泰明のおすすめ飲み方はロックです。麦の香りと麦らしい味わいはロック、あるいはストレートでこそ強く感じられます。お湯割りも悪くないですが、まずはロックで味わって欲しい麦焼酎です。

【麦焼酎】百年の孤独(宮崎県 黒木本店)

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百年の孤独は宮崎県の黒木本店が造る芋焼酎です。明治18年に創業された黒木本店は宮崎県を代表する老舗酒蔵です。黒木本店は自然循環農法を取り入れ、原料から自前で準備し焼酎を造り、その中で生まれる廃棄物も農業用の肥料にするという徹底したエコサイクルの中で焼酎を造りあげています。㐂六や爆弾ハナタレなど様々な焼酎を造っていますが、その中でも蔵を代表する銘柄が百年の孤独です。
百年の孤独はまず造り方が他の焼酎と異なります。蒸留した焼酎をウイスキーのようにホワイトオークの樽で熟成させ、3〜5年物をそれぞれブレンドして出荷しています。ウイスキー特有の樽香と、薄い琥珀色は焼酎ではなくウイスキーを連想させます。造り方も異なるので、当然アルコール度数も高く個人的なイメージは麦焼酎のようなウイスキーという印象です。皇太子さまが晩酌に飲まれていることでも広く知られており、年上の方向け(父親や上司など)のプレゼントとして大変喜ばれます。

・入手方法
百年の孤独は特約店や百貨店で購入可能です。特約店も黒木本店に問い合わせることで教えて頂けるので、近所の特約店を知りたい方は直接問い合わせることをおすすめします。少し前は幻のお酒でしたらが、最近はそれ程買いにくい訳ではありません。

・おすすめ飲み方
百年の孤独のおすすめ飲み方はロック、あるいはストレートです。ウイスキーのような香りや味わい、色合いが特徴なので、そのまま楽しむことが一番美味しく頂けます。ウイスキーぽさの中に感じられる麦焼酎らしさを是非味わってみてください。

米焼酎のおすすめ人気銘柄

おすすめの米焼酎を紹介します。米焼酎は芋焼酎や麦焼酎に比べて、種類が多くはありません。しかしながら、日本酒の酒蔵として有名な酒造が造っていたり、皇太子さまが愛飲されている米焼酎があったりと、プレゼントに喜ばれるサイドストーリーを持つものが多いのが特徴です。米焼酎は焼酎の中で、もっとも癖がなく日本酒に近い味わいなので、焼酎に苦手意識を持っている方にもおすすめできます。

【米焼酎】鳥飼(熊本県 鳥飼酒造)

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鳥飼は熊本県人吉市の鳥飼酒造が造る米焼酎です。鳥飼酒造は1800年から続く由緒正しき酒蔵です。古くから人吉の地で酒造業を営んでいます。鳥飼は1996年にポルトガルのリスボンで開催されたモンドセレクションにて金賞を受賞するなど、以前より確かな味わいで知られている米焼酎です。皇太子さまが愛飲されている焼酎としても広く知られており、米焼酎の中では抜群の知名度を誇ります。
米ならではのすっきりとした味わいは、癖がなくまるで日本酒と間違えるかのような味わいです。しかしながら、後味にはしっかりと焼酎らしさを感じることができるので、飲み始めは日本酒の風味を後味は焼酎らしさを感じられる焼酎です。熊本を代表する名品ですので、熊本のお土産や熊本出身の方へのプレゼントに大変おすすめです。

・入手方法
鳥飼は近所の酒屋などで比較的購入しやすい米焼酎です。ソラマチなどで特別パッケージのものが発売されていたりしますが、中身のお酒自体は同じです。購入自体は難しくないので、熊本に縁のある方へのプレゼントの際には是非活用してください。

・おすすめ飲み方
鳥飼のおすすめ飲み方はロックです。日本酒の冷やのようにすっきりとした味わいを楽しむことができます。鼻に抜ける香りは日本酒に限りなく違いですが、後味にはしっかりと焼酎らしさを感じることができます。非常に飲みやすい焼酎ですので、飲み過ぎに気を付ける必要があります。

【米焼酎】七田(佐賀県 天山酒造)

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七田は佐賀県小城市にある天山酒造が造る米焼酎です。天山酒造は1861年に水車業会社として創立され、その後1875年から酒造業を開始した大変歴史ある酒蔵です。天山酒造は日本酒「七田」の酒蔵としても知られており、佐賀県内では鍋島を造る富久千代酒造、東一を造る五町田酒造と並ぶ大変有名な酒蔵です。
七田の吟醸酒粕焼酎は、日本酒を造る際に出る大吟醸と純米吟醸の酒粕から造られた焼酎です。日本酒を造る際に出る酒粕なので、味わいがとても日本酒に似たものになっています。日本酒を造る酒蔵が米焼酎を造ることはそこまで珍しいことではないですが、七田の米焼酎は米の香りとすっきりとした後味のバランスがよく、非常に完成度の高い焼酎です。すっきりとした米焼酎がお好きな方におすすめです。

・入手方法
七田は比較的入手しやすい米焼酎です。近所の酒屋さんや百貨店の酒類売り場で購入することができます。近場にない場合はインターネットでの購入もおすすめです。

・おすすめ飲み方
七田のおすすめ飲み方はストレートです。米の香りと焼酎らしさを存分に味わうことができます。米の甘みと香り、すっきりとした後味のバランスが非常によい焼酎ですので、何も加えずに少し冷やした状態で飲まれることをおすすめします。

【米焼酎】獺祭(山口県 旭酒造)

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獺祭焼酎は日本を代表する日本酒「獺祭」を作る旭酒造が作る米焼酎です。旭酒造は山口県岩国市にある酒蔵で、日本酒ブームの先駆けとなる獺祭を作る蔵として知られています。元々は山口にある小さな酒造でしたが、1990年に発売された獺祭の看板でもある「獺祭磨き2割3分」によって今では知らない人がいない程有名酒蔵になりました。
焼酎の獺祭は米焼酎に分類していますが、正確には酒粕焼酎です。日本酒を醸造する過程で生まれる酒粕を使った焼酎ですので、日本酒を造る酒蔵だからこそ造れる焼酎です。味わいは日本酒を彷彿とされる程、すっきりとして米の甘みが感じられます。後味に残る僅かな焼酎らしさがなければ日本酒と勘違いしてしまうほど、すっきりとしていて上品な味わいです。癖がなく非常に飲みやすいので、お酒好きの方から日頃焼酎を飲み慣れない方まで幅拾く愛されます。

・入手方法
獺祭焼酎は比較的入手しやすい焼酎です。大手百貨店や有名な酒屋さんで置いてあるところが多いです。インターネットでも購入できるので、ネームバリュー抜群かつお手軽なお土産としておすすめです。

・おすすめ飲み方
獺祭のおすすめな飲み方はストレートです。ロックでもよいですが、薄めるよりもそのまま味わった方が米の柔らかい甘みを感じることができます。日本酒のように冷やにして飲むとより一層日本酒に近い味わいになるのでおすすめです。

お酒飲みにおすすめな通好みする焼酎

お酒好きの方に喜ばれる癖のある焼酎を紹介します。あまり見かけない銘柄が多いですが、プレミアというわけではなく扱っている酒屋が少ないだけなので、有名な酒屋に行くと普通に購入できます。それぞれ味わいが異なりますが、旨みは強くお酒好きが唸ること間違いありません。

【芋焼酎】薩摩茶屋(鹿児島県 村尾酒造)

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薩摩茶屋は3Mの一角でもある村尾を造る村尾酒造のレギュラー焼酎です。村尾という超有名銘柄の影に隠れ、薩摩茶屋は知る人ぞ知る芋焼酎です。村尾という絶対的なブランド銘柄を持ちながら、毎年必ず作るレギュラー焼酎は酒蔵のこだわり・個性が詰まった芋焼酎です。
杜氏の村尾さん自らが力を注いでいるとも言われている薩摩茶屋は、他の芋焼酎と一線を画す美味しさがあります。村尾らしい繊細さを飲み口で感じながら、芋らしい香りもしっかりと感じられる焼酎です。決して癖があるわけではなく、上品な芋の香りを楽しむことができます。芋焼酎が苦手な方は、芋らしさを強く感じてしまうかもしれませんが、芋焼酎に飲み慣れている方はその繊細な味わいとしっかりとした芋の香りに感動すること間違いありません。飲み口から後味まで総合的にバランスのとれた芋焼酎です。

・入手方法
薩摩茶屋はそこまで入手が難しい焼酎ではありません。少し割高ではありますが、家電量販店などで売られていることもあります。大きな酒屋では通常販売しているところもあるので、色々な酒屋を巡ってみてください。

・おすすめ飲み方
薩摩茶屋はロックで飲むのがおすすめです。ロックで飲むことで繊細な味わいと芋の香りをしっかりと味わうことができます。また寒い時期にはお湯割りもおすすめです。完成度が高くバランスがいい焼酎なので、基本的にはどのような飲み方でもおいしくいただけます。

【芋焼酎】純黒(鹿児島県 田村合名会社)

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純黒は薩摩半島の最南部に位置する鹿児島県指宿市山川町にある田村合名会社が造る芋焼酎です。田村合名会社が1897年に創業され、当時白麹を使った芋焼酎が主流であった中で黒麹を使った芋焼酎を造る先駆け的存在の酒蔵です。田村の甕壷(かめつぼ)仕込みとも呼ばれ、タンクではなく昔ながら焼酎造りと同様に甕壷を使って仕込みを行っています。
純黒は甕壷仕込みらしく芋の香りを強く感じられる焼酎です。個性的な味わいの焼酎で、お酒が好きな方でファンが多いのも純黒の特徴です。しっかりとした味わいがありながらも決してアルコール感を強く感じるわけではなく、芋の香ばしさと甕壷仕込みらしい円やかさが全体を丁度よく整えます。個性的な味わいではありますが、尖り過ぎることのないバランスが絶妙です。

・入手方法
純黒は酒屋さんをはじめ、インターネットでも容易に購入することができます。入手しやすいとは言え、知らない人は買わない銘柄なのでお手軽なプレゼントとして最適です。

・おすすめ飲み方
純黒のおすすめの飲み方はロックです。個性が強いので水割りやお湯割りなどの割物でもおいしいですが、旨みを直接感じられるロックこそがもっとも純黒を美味しく飲める飲み方です。また前割といって、焼酎と水を事前に4:6の割り合いで割った飲み方もおすすめです。前割をすることが角が丸くなり、また違った一面を伺い知ることができます。

【芋焼酎】八幡ろかせず(鹿児島県 高良酒造)

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八幡ろかせずは1907年に鹿児島県南九州市で創業した高良酒造が造る芋焼酎です。高良酒造は他にも「田倉」などを手掛けており、骨太な芋焼酎を造ることで広く知られている酒蔵です。大きな酒蔵ではないので、生産本数に限りがありますが、丁寧な造りと昔ながらの甕仕込みは高良酒造らしい個性あふれる焼酎を生み出しています。
八幡ろかせずは文字通り、八幡をろ過せずに造られた芋焼酎です。今回紹介する焼酎の中でもっとも芋の風味や香りなどが強くアクの強い焼酎です。3Mと呼ばれるプレミアム焼酎がすっきりとした繊細さを持ち合わせているのに対し、八幡ろかせずは荒々しさと雑味が焼酎の旨みを引き出します。癖の強い焼酎が好きな方に特におすすめできる焼酎です。焼酎を飲み慣れてない方にはあまりおすすめできない焼酎なので、人を選ぶ焼酎とも言えます。

・入手方法
八幡ろかせずは大きな酒屋やインターネットで購入することができます。癖が強い焼酎といっても扱っているところが少ないわけではないので、購入は比較的容易です。

・おすすめ飲み方
八幡ろかせずは、焼酎好きな方にはロックやストレートがおすすめです。八幡ろかせずの持つ荒々しさや雑味を直接味わうことがもっとも美味しく飲める方法です。ですが、芋焼酎の中でも癖の最も強い焼酎の1つに数えられるので、慣れるまではお湯割りなどでちびちびと飲むことをおすすめします。焼酎が苦手な方は香りだけ楽しむのがベターです。

【芋焼酎】屋久の石楠花(鹿児島県 三岳酒造)

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屋久の石楠花は鹿児島県屋久島にある三岳酒造が造るプライベートブランドの芋焼酎です。プレベートブランドという通り、鹿児島県にある2店舗の酒屋を通さないと購入することができません。販路が限定されているので、非常に入手が難しいように感じますが、近年は割りと知名度もあがり入手しやすくなっている印象です。屋久島に咲く石楠花がラベルに描かれており、プライベートブランドらしく凝ったボトルデザインになっています。
屋久の石楠花はスッキリとした飲み口とほんのりと感じる芋の甘さが特徴の芋焼酎です。非常に優しい味わいなので焼酎が苦手な方や女性でも飲むことができます。優しい味わいならがらも芋らしい甘さが感じられるので、癖が強い焼酎が好きな方でも楽しめます。三岳を更に柔らかくしたような、非常に飲みやすい芋焼酎ですので飲み過ぎにだけ注意が必要です。

・入手方法
屋久の石楠花は鹿児島県内の2店舗にしか卸さないので非常に入手困難な焼酎です。生産本数も少なく、三岳酒造が造っていながら屋久の石楠花の存在を知らない方も多くいるのが現状です。屋久の石楠花の購入は大きな酒屋さんに足繁く通うか、直接鹿児島に行く他ありません。他の焼酎に比べると入手困難ですが、間違いなくそれだけの価値がある焼酎です。

・おすすめ飲み方
屋久の石楠花は、ロックやストレートで飲むことをおすすめします。繊細な味わいは、割らずに直接味わってこそ感じられるものです。また焼酎が苦手な方には水割りやお湯割りで飲むと、アルコール臭を感じることなく味わうことができます。どのような飲み方にして優しい味わいなので食中酒として最適です。

【黒糖焼酎】長雲 一番橋(鹿児島県 山田酒造)

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一番橋は鹿児島県奄美大島にある山田酒造が造る黒糖焼酎です。1957年創業と他の酒蔵に比べるとまだ若い酒蔵ですが、地元奄美大島にある長雲山系の地下水を使った焼酎は長年地元の人に愛されています。一番橋は黒糖を低温でゆっくりと溶かし、サトウキビ・黒糖が持つ本来の甘さをしっかりと焼酎の中に閉じ込めているのが特徴です。
一番橋はしっかりとした味わいを持ちながら、黒糖の甘さを感じられるのが特徴の黒糖焼酎です。他の黒糖焼酎に比べ、味わい深く芋焼酎好きな方をも満足させる美味しさです。しっかりとした味わいながらも、黒糖らしい甘みが感じられ、唯一無二の独特な美味しさを感じられます。黒糖焼酎というジャンルに縛られる必要がなく、純粋においしい1つの焼酎です。日頃の焼酎に飽きたときや、気分転換の際には特におすすめの焼酎です。

・入手方法
一番橋はそこまで入手が難しい焼酎ではありません。黒糖焼酎なので取り扱っているところが少ないですが、大きめな酒屋さんで入手することができます。またインターネットでも定価にて購入可能なところがいくつかあるので、ネットでの購入もおすすめです。

・おすすめ飲み方
一番橋はお湯割りこそもっともおすすな飲み方です。お湯で割ることで一番橋本来の香りが立ち、ホットラムと錯覚するような香ばしさが現れます。元々しっかりとした味わいなのでお湯に負けることなく味わいを感じながら、黒糖らしい芳ばしい香りを楽しむことができます。個人的にはお湯割りで最も美味しく飲める焼酎を選ぶのであれば、一番橋を選ぶほどお湯割りで飲むことをおすすめします。

本当においしいおすすめ焼酎

本当においしいおすすめ焼酎を芋、麦、米に分けて紹介しました。
焼酎は数あるお酒の中でも手軽で馴染みのあるお酒です。価格も控えでゆっくりと飲むことができるので、家で飲むのに打って付けです。
是非自分のお気に入りの一本を見つけて、晩酌を楽しんでください。

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この記事のライター

Daisuke Horiguchi

大学院在学中にITベンチャーを起業。アラサーを迎え身体のケアや筋トレに目覚める。些細なことにもこだわりがありすぎて妥協できない性格。

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