スカジャン人気おすすめブランドとおしゃれコーディネート徹底解説
目を引く刺繍によってアウターの中でも強い存在感を放つスカジャン。合わせるのが難しそうだという理由で、避けている人も多いのではないでしょうか。しかし、実際はおしゃれなコーディネートを簡単に組むことのできるアイテムなのです。この記事ではおすすめのスカジャンブランドと、スカジャンを使ったおしゃれなコーディネートを紹介します。
- 6,841views
- B!
アイキャッチ画像出典:www.boo-bee.jp
スカジャンとは
スカジャンとは、基本的に光沢のある化学繊維の刺し子地で作られ、背中に大型で派手な刺繍が施されているジャケットのことを指します。その起源は第二次世界大戦後、日本を占領する連合国軍として横須賀周辺に駐留したアメリカ軍兵士達が自分のジャケットに和風の刺繍を入れてもらったのが始まりで、日本発祥の洋服といわれることもあります。「スカジャン」という名前の由来は諸説ありますが、「横須賀ジャンパー」の略というものが濃厚で、スカジャンという呼び名の他、「スーベニアジャケット」と呼ばれることもあります。
着こなしは難しい?
スカジャンはデザインが派手なものが多く、コーディネートに合わせにくい印象を持つ人も多いですが、実際スカジャンを使っておしゃれなコーディネートを組むのは難しくありません。ポイントをおさえて着ることでまとまりを持たせることができます。
①シンプルなアイテムと合わせる
スカジャンは刺繍や生地、カラーでアイテムとしての強いパワーをもっています。そのため、インナーやパンツはデザインやカラーが控えめなものと合わせるのがおすすめです。スカジャンを使ったコーディネートをする場合は、主役はスカジャンにて、他のアイテムはあくまで主役を引き立てるためのものとして考えると良いでしょう。
②インナーは長めの着丈で
すべてのコーデに当てはまるわけではありませんが、多くのスカジャンを使ったコーデは着丈が長めのインナーを使うとレイヤードが決まり、おしゃれに見えます。スカジャンはアウターの中でも着丈の短いアイテムなので、それを意識してスカジャンの裾から生地が見えるような着丈の長さのインナーを選んでみてください。
③パンツはワイドかスリム
スカジャンに合わせるパンツは、ワイドパンツかスキニーパンツといった強調された幅のパンツがおすすめです。ワイドパンツの場合、腰にかけて絞られていくスカジャンのシルエットと腰から下にかけて広がっていくワイドパンツのシルエットによりメリハリが生まれます。スキニーなどスリムなパンツの場合、スカジャンによってボリュームがうまれた上半身と、スリムな下半身で、スタイルがよく見えると言われる「逆三角形」のシルエットを作ることができます。
おすすめのブランドを紹介
HYSTERIC GLAMOUR(ヒステリックグラマー)
出典:sumally.com
デザイナーの北村信彦が設立した日本のブランドHYSTERIC GLAMOUR(ヒステリックグラマー)。ヒステリックグラマーの特徴として細身のシルエットや、素材、加工などにこだわりを持つことが挙げられます。60~80年代のロック、アート、サブカルチャーの要素を取り入れたコレクションが中心でカラーはさまざまな色を用いていますが、モノトーン、ロックテイストを基調にしたものが豊富です。デビュー以来、トレンド等に左右されることなくデザイン、コンセプトが一貫しており、独自の雰囲気、スタイルを持ち幅広い層に人気のブランドです。
出典:wear.jp
販売価格:50,600円
上質感のある素材とシックなカラーで難なく着こなせるHYSTERIC GLAMOUR(ヒステリックグラマー)のスカジャンです。配色が派手なものが多いスカジャンですが、こちらのアイテムは落ち着いたイメージ、カラーのベルベットを使い、スカジャンに挑戦したことがない人でも着こなしがしやすい一着に。デニムなどカジュアルなパンツとの相性が良いのはもちろん、スラックスなどと合わせ、上品なコーデが組めるのも魅力的です。
WACKO MARIA(ワコマリア)
音楽を根底においた上質でロマンチックなアイテムで、色気のあるスタイルを提案するWACKO MARIA(ワコマリア)。シーズン毎に自分たちの日常での経験や影響を受けた音楽、映画、アートなどをテーマに掲げアイテム一つ一つにそのメッセージを落とし込み妥協のない物作りと独自のオリジナリティを表現しています。近年では有名アーティストとのコラボレーションも頻繁に行われ、現在とても勢いのあるブランドです。
リバーシブル:表
リバーシブル:裏
WACKO MARIA(ワコマリア)のスカジャン。リバーシブル仕様です。表はスカジャンのオースドックス、トラ柄の刺繍が大きく配置。裏側にはロゴの文字がデザインされています。ビンテージライクな作りが特徴で、裏表によって大きく表情が変わるので、コーディネートに対応できるのが魅力です。どちらも比較的シンプルで、合わせやすいという点もおすすめです。
Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)
1981年に発表したパリコレクションで「黒」を前面に押し出したショーを発表し、「黒の衝撃」と称される一大旋風を巻き起こしたブランドYohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)。レイヤードやドレーピングで見せる独自のスタイルは、ファッションの美意識を書きかえ、伝統的な男性服のスタイルを女性服にとり入れるなど、ファッションに革命的なアイデアをもたらし続けています。
販売価格:97,242円
キャップブランドNew Era(ニューエラ)とコラボレーションで作られたアイテム。背中にはYohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)のデザイナー山本耀司が犬の散歩をしているグラフィックが描かれています。使われている色はベースの黒とグラフィックの白というような、シンプルなに色となっているので、ざまざまなインナーやパンツに合わせやすく、かっこよく決まるアイテムです。
VANSON(バンソン)
1975年、マサチューセッツ州の首都ボストンで誕生したVANSON(バンソン)。モータサイクルブランドであるバンソンは、最新テクノロジーを駆使したハイクオリティなレザージャケットを展開し、プロレサーの間で話題に。現在はプロ御用達ブランドとして、揺るぎない地位を獲得しています。ブランドとしても地位も高く、そのアイテムを持っていることが一種のステータスにもなるバンソンは、男らしいスタイルにぴったりのブランドです。
リバーシブル:表
リバーシブル:裏
VANSON(バンソン)のスカジャン。リバーシブル仕様ですが、表裏どちらともスカジャンらしい刺繍が入っています。表側は袖にもスカル柄の刺繍があり、スカジャンの中でも面白みのあるデザインに。ハードなバイカースタイルから、カジュアルなコーデまで裏表を上手に活用して着られるアイテムとなっています。カラーはオーソドックスなスカジャンという感じで、男らしいスタイルにきまるのでおすすめです。
VANQUISH(ヴァンキッシュ)
出典:zozo.jp
日本のメンズファッションブランドVANQUISH(ヴァンキッシュ)。「洗練された理想の男性像を体現すべく、ベーシックなデザインをベースに、シーズンごとにトレンドを取り入れた遊び心のある独自のスタイルを提案していく」というコンセプトを掲げ、色気あるワイルドなスタイルが人気なブランドです。様々な有名ブランドとのコラボレーションもしています。
出典:zozo.jp
販売価格:24,200円
VANQUISH(ヴァンキッシュ)のスカジャンは、渋谷の街をモチーフとした刺繍が入っています。フロントには渋谷の待ち合わせスポットとして有名なハチ公の刺繍、バックは渋谷の地図をイメージしたものを配置。リーバシブル仕様となっており、裏側はMA-1のデザインとなっています。リバーシブルの中でも表裏のテイストが大きく異なるので、一つ持っておくとコーディネートの幅も広がるアイテムです。
Schott(ショット)
出典:zozo.jp
ライダースジャケットが有名なアメリカのブランドSchott(ショット)。創業当初はレインコートを作るブランドでしたが、ノウハウを生かし世界で初のフロントジッパーを採用したライダースジャケットを開発しました。その後様々なロックミュージシャンからの支持を集め、現在も根強い人気を誇るショットは、定番のライダースジャケットだけでなく、カジュアルラインのアイテムも充実しています。
販売価格:26,400円
Schott(ショット)を代表するジャケット「トラッカー」のデザインをスカジャンに落とし込んだ一着。フロントにはヤシの木の刺繍、バックにはドラゴンの刺繍が施されています。光沢感のあるレーヨンデザインの生地は中綿なしの薄手なため、春先や秋口の肌寒い季節のアウターや、冬にやダウンなどのメインアウターの中に着るのもおすすめ。デザインもひかえめなので合わせやすさも持ったアイテムです。
HOUSTON(ヒューストン)
出典:malhon.co.jp
HOUSTON(ヒューストン)は日本で初めてオリジナルの フライトジャケットを生み出し、その後 も数々の国内製ミリタリー商品を製造するブランド。ミリタリーファッションはもちろんアメカジというジャンルの日本での先駆け的な役割を担っていたブランドと評価されています。特に「モッズコート」が人気のアイテムで、現在まで根強い人気を誇っています。
販売価格:21,380円
HOUSTON(ヒューストン)のスカジャン。目を引く刺繍をブルーのサテン地に施し、高級感のあるアイテムとなっています。刺繍はフロントに虎、両腕に龍と龍虎図屏風を思わせるような東洋的な雰囲気。それぞれが主張の強い色を持っていながら、全体的なバランスはしっかりと取れており、アイテム作りへのこだわりが見える逸品です。クオリティの高いスカジャンをお求めならヒューストンがおすすめです。
テーラー東洋
テーラー東洋は戦後間もなくスカジャンの製造を始めたパイオニア的ブランド。ブランドを創業した当時は、スカジャンへの需要が特に高かった米軍への納入シェア90パーセント以上を占めたこともあり、実績に裏付けされているブランドであることがわかります。現在はBEAMS(ビームス)やnano universe(ナノユニバース)などセレクトショップとのコラボレーション、別注アイテムを作り、より現代にあったアイテムを販売しています。
出典:baycrews.jp
販売価格:50,600円
テーラー東洋が、俳優の村上淳氏が手掛けるブランド「tr.4 suspension」と、セレクトショップJOURNAL STANDARDとがコラボレーションしたスペシャルなスカジャン。胸元の刺繍はハチドリをモチーフに施されたもので、刺繍の種類としてはなかなか見ることのできないものとなっています。実際に着用すると着丈が短くコンパクトなこちらのアイテムは、スカジャンの中でもライトに着こなすことができるのでおすすめです。
The REAL McCOY'S(ザ リアルマッコイズ)
古き良きアメリカのカジュアルファッションの製品にこだわった展開をするThe REAL McCOY'S(ザ リアルマッコイズ)。ブランドの起源はフライトジャケットを作ったミリタリーブランドにあります。現在もワークウェア、ジーンズ、ミリタリーウェアなど無骨で頑強な男らしい服を作り続け、本格派のアメカジスタイルを実現できるブランドです。素材や縫製にもこだわっており、長く着られるアイテムが豊富に揃います。
The REAL McCOY'S(ザ リアルマッコイズ)が生産するスーベニアジャケットもとい、「スカジャン」は、全て群馬県桐生市の明仙縫製の手によって生産されています。 戦後間もない時期からスカジャンをつくり続けている明仙縫製が、当時と同様の手振りミシンを使って刺繍を施し、仕立て上げたスカジャンは、まさに本物と呼ぶにふさわしい一着です。スカジャンのカラー、刺繍の種類が豊富なのも特徴。お気に入りのアイテムがきっと見つかります。
glamb(グラム)
ストリート系ファッションを中心に展開している日本のブランドglamb(グラム)。「grunge for luxury」をコンセプトとし、グランジロックスタイルを基本としながら、ワークウェア、トラッドなど様々な要素を取り入れたアイテムを展開しています。人気のアイテムはレザーとデニムで、その多くが世界最高の加工技術で知られる岡山児島の専属ファクトリーで仕上げられており、デザインだけでなくものづくりに対してのこだわりを持っています。
販売価格:40,700円
glamb(グラム)らしいデザインで、新たな解釈を加えたスカジャン。首元、袖先のリブなど伝統的なスカジャンのでティールを残しながら、フロントをボタン留めにするなど挑戦的なデザインを加えています。リバーシブル仕様ではありませんが、裏地はアロハシャツのような雰囲気の柄となっており、前を開けたときにチラリと見える柄がおしゃれなアイテムとなっています。スカジャンの中でも変わったデザインのものを求める人に。
おすすめのコーディネートを紹介
スカジャン×クロッドパンツ×ブーツ
スカジャンとクロップドパンツを合わせたコーディネート。黒がベースのスカジャンを羽織る際に、画像のように白いインナーを使うとまとまって見えるのでおすすめです。また、スカジャンはカジュアルテイスト強めなアイテムなので、このように襟付きのシャツなどをインナーに着ると、少しフォーマル要素が加わり、落ち着いたおしゃれを演出できます。パンツの丈は、短めのクロップド丈にしてハイカットブーツとの相性も抜群。デニムをロールアップして穿くのもおすすめです。
スカジャン×白ニット×ネックレス
スカジャンのインナーに白のタートルネックセーターを合わせたコーディネート。インナーはシンプルなものに限るスカジャンのコーディネートですが、無地のアイテムではどうしても寂しいという人はこのようにネックレスを使うのがおすすめ。主張しすぎないサイズ・色のネックレスはコーディネートに奥行きを持たせてくれます。コーディネートにプラスでよりおしゃれに見せることのできるポイントです。
スカジャン×ボタンダウンシャツ×Tシャツ
スカジャンにレイヤードしてボタンダウンのシャツと白Tシャツを合わせたコーディネート。近年注目のレイヤードスタイルですが、スカジャンは比較的着丈が短いアイテムなので、特にレイヤードが楽しみやすくなっています。こちらのコーデのポイントとしては、スカジャン、ボタンシャツ、Tシャツのカラーがグラデーションになっていて、バランスが取れていることです。全体的なカラーが落ち着いてることで、カジュアルなスカジャンを使いつつおしゃれで落ち着きのあるコーディネートに仕上がっています。
スカジャン×オープンカラーシャツ×トラウザー
ブラックのスカジャンのインナーにブルーのオープンカラーシャツを合わせたコーディネート。スカジャンの刺繍が控えめな場合このようにインナーのカラーを楽しむのもおすすめです。こちらのコーディネートは、ブルーのシャツを使っていますが、左胸にある刺繍の色と合わせたイエローなどを採用してみてもおしゃれんにまとまります。パンツはセンタープレスのついたものを穿いてカジュアルなコーデにフォーマル要素を。色、シルエットともにバランスの取れたコーディネートと言えます。
スカジャン×ワイドパンツ×スニーカー
スカジャンにワイドパンツを合わせ、白シャツをレイヤードさせたコーディネート。着丈の短いスカジャンは、ワイドパンツとの相性がとてもよく、シルエットが綺麗に見えます。こちらのコーディネートではスカジャンのベルベットとワイドパンツのベルベット合わせ、擬似セットアップのような感覚に。レイヤードの白シャツがカジュアルに偏ったコーデのバランスをとり、同じカラーのスニーカーで合わせています。
スカジャン×スキニーパンツ×ブーツ
こちらは少し趣向を変えたモードなコーディネートです。スカジャンはカジュアルな着こなしができる一方、合わせるアイテムによってはこのようにモードな印象を与えることもできます。パンツは細身のものを使用し、スカジャンでボリュームがついた上半身とのバランスを取っています。インナーは着丈が長すぎず足の長さが強調で着るものがおすすめ。シンプルなカラーながら絶妙なサイズ感で独特の雰囲気を持ったコーデとなっています。
スカジャン×カットソー×スキニーパンツ
全身を黒で合わせたワントーンコーデ。刺繍や素材に特徴のあるスカジャンはこのようなわんントーンコーデの際に活躍するアイテムです。シンプルなアイテム同士でのわんトーンコーデは、味気のないものになってしまいがちですが、そこにスカジャンを羽織ることでワンポイントのデザインや、生地の変化が生まれ、ただまとまって見えるだけでないおしゃれなコーデへと生まれ変わります。
スカジャン×クロップドパンツ×スニーカー
スカジャンをメインに据えたコーディネート。カラー、刺繍のデザインともに主張の強いスカジャンは、他のアイテムを極力シンプルなものに抑えることで魅力を発揮します。パンツのクロップド丈とハイカットのスニーカーは着丈の短いスカジャンとの相性がよく、ウエストを高く見せる効果があります。どんなスカジャンでもん馴染むコーディネートなので、迷ったらここから始めるのがおすすめです。
スカジャンに挑戦
この記事で紹介したスカジャンのブランドが気になったものがある、またはおすすめのコーディネートの中におしゃれだと思ったものがあれば、それらを参考にぜひスカジャンに挑戦してみてください。個性の出せるアウターで、周りと差をつけましょう。