【『ゴーン・ガール』レンタル開始記念】鬼才デヴィッド・フィンチャー監督の世界
ゴーン・ガールがレンタル開始しました!これを機に、数々のヒット作を生み出したデヴィット・フィンチャー監督の作品3選をご紹介!暗めで美しい色合いの映像で定評のあるフィンチャー監督の世界に酔いしれてみませんか?
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この監督、もちろん知ってますよね!?
David Fincher監督。
ダンディーです。
『ゴーン・ガール』がその中毒的なストーリーで人気を博しブームとなりました。この作品の監督、デヴィット・フィンチャーはこのほかにも数々のヒット作を生み出しており映画通ならもちろん知っておきたい監督です。元々ミュージックビデオの制作者でもあった彼はスタイリッシュな映像に定評があり、加えてそのダークな世界観やメッセージ性の強いストーリーにはコアなファンが多いようです。映画通を気取るにはまずフィンチャーから!監督のヒット作から3作品を紹介をしていきます。
名前に惑わされちゃいけない 『ファイト・クラブ』
格闘を楽しむただの陳腐な映画だと思ったら大間違い!題名に騙されてはいけません。本作ではエドワードノートンとブラッドピットの二大映画スターを軸に、物質文明批判が語られていきます。現代社会に対する不満をユニークないたずらで痛烈に批判するという内容にはもちろん、ブラピ演じるタイラーダーデンに男は憧れずにはいられません!(と男性が言っていました。)そのカリスマ性に魅了されきっと映画が終わった瞬間に筋トレを始めたくなるでしょう。ハイテンポな展開と意味深なエピソードの数々は次第に理解力の限界を振り切り、最後にはカタルシスへと飲み込まれていきます。
「いつか死ぬってことを心に刻み込め!すべてを失った者が本当の自由を知る」
出典:ファイト・クラブより
ストーリーに注目! 『セブン』
七つの大罪をなぞる連続殺人を、モーガンフリーマン演じる老刑事と、またまたブラッドピット演じる新人刑事が追うサイコ・サスペンス。物語は雨模様の中進行していき、戦慄のラストには晴れるという演出に息をのみました。ぜひストーリーに注意して最後のオチを予想してみてください。当たっていたらなかなかすごい!ちなみにデンゼル・ワシントンが一番断って後悔している役はブラピが演じた若手刑事の役だそうです。彼にそう言わしめるとは、やはり『セブン』は特出した作品なんですね。
どこまで本当? 『ソーシャルネットワーク』
ゴールデングローブ賞、監督賞受賞作品。言わずと知れた、facebookの創業者マークザッカーバーグのサクセスストーリーを描いた作品です。しかしもちろんフィンチャー監督はハッピーなサクセスストーリーなどつくりません。主人公は他人のアイディアをパクリ、親友を裏切る性格サイテー野郎なのです(それでいて億万長者)。ドロドロした内容のわりにはフィンチャー監督らしさの出た暗めの美しい映像でとても芸術的。双子兄弟が早朝にボートの練習をする場面は個人的に印象に残りました。ちなみにザッカバーグ本人はいくつか映画中には間違いがあることを指摘し、そのひとつに彼がモテるためにfacebookを立ち上げた部分を訂正しています。
ゴーン・ガールと一緒にどうぞ!
『セブン』のラストに老刑事演じるモーガンフリーマンはこういいます。
「ヘミングウェイは言った。『この世界は素晴らしい。闘う価値がある』私は同意するよ。後半部分に」
この台詞は文学的、哲学的な領域まで映画が踏み込んでいることを感じさせます。「心揺さぶられたい、人生を見直したい」そんなときにフィンチャー監督の作品を観てみるのもいいかもしれませんね。
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この記事のライター
慶應義塾大生の理系女(リケジョ)かつ、メカ女です。ダンス大好き!